一流の写真家達から審美眼を鍛える 『トップフォトグラファー~Episode0~』

こんにちは。ChezLienのおぐです。

突然ですが、みなさんは写真は好きですか?
私は写真の知識は全くありませんが、ホームページを作っている中でいろんな画像を探したり楽しんでいます。

人の心をわしづかみにする写真には、その1枚から背景やストーリーを彷彿とさせるものがあります。
私の場合は、上田義彦さんの写真を見たときに目が釘付けになり、足裏から根っこが出てきて地面と融合してしまったかのような感覚に陥った経験があります。

 

一流の写真家は何故一流と言われるのか?
とふと疑問に思っていたら、偶然「TOP PHOTOGRAPHER(トップフォトグラファー)」という番組を見つけました。これがまあめちゃくちゃ面白い。
あまりにも面白過ぎたので紹介したくなりました。

全5話あるので、少しずつ区切って感想を語りつつ、
のんちゃん主催のイベント「Let’s study English」の参加者として、英語の勉強がてら和訳にも挑戦したいと思います。
また、この番組を通じて審美眼も鍛えられるのではないかと思い、写真の知識0の私ですが所々オリジナルの視点での評論もはさみたいと思います。笑

『トップフォトグラファー』とは?

正式英題は『TOP PHOTOGRAPHER with NIGEL BAKER』(AdoramaTV)。
5人の若き有名写真家が、己の才能を出し切って1枚の写真のみで競い合うリアルコンペティション番組です。
全5エピソード。おそらく2016年に放送されていたと思われます。

各エピソードで撮影テーマが1つ与えられ、毎回のテーマの最下位の写真家はその場で脱落・退場となります。

番組の進行役はイギリスの写真家Nigel Barker(ナイジェル)。

撮影テーマごとにVIPな審査員が登場します。

本コンペティションの優勝者には5万ドルとニューヨークの個展(ナイジェルが全面的にバックアップ)を開くことができるという、成功への道を約束されたも同然の賞品を獲得できます。

▼紹介動画(trailar)はこちら▼

登場人物紹介

本番組の進行役と5人の挑戦者を紹介します。
ここで、ほとんど意訳となってしまった和訳チャレンジとEpisode1(上のリンクとは違うよ)に登場した挑戦者たちの写真を見たおぐ的評論も付け加えたいと思います。

NIGEL BARKER(ナイジェル・ベイカー):進行役

1972年生まれ。国際的に有名な写真家で1996年にニューヨークスタジオをオープン。
140か国以上で放映されているアメリカのヒット番組『NEXT TOP MODEL』で17シーズン、写真と審査員を務めるなどの実績をもつ。
Nigel Baekerの作品が見られるURL:http://nigelbarker.tv/

ナイジェルの作品を見たおぐの感想

映像作品が洗練されすぎていて秀逸です。遠近・空間バランス・被写体の構図等、一瞬一瞬がすべて絵になる。
こんな作品を残せる方がこれからどんな進行をし、若手写真家たちの一枚を評価するのか楽しみです。

ROXY RODRIGUEZ(ロキシー・ロドリゲス)

ORANGE COUNTY ,CA(カリフォルニア州オレンジ)からやってきたファッションフォトグラファー。
Roxy Rodriguezの作品が見られるURL:http://www.roxyrodriguez.com/

ロキシーのインタビュー抜粋

This is what I do this is what I know even better than I know myself sometimes.
写真は私の為すこと、私の感じることを表現してくれる。
時に自分自身の認知を越えて素晴らしい作品が現れることもあるの。

ロキシーに対するナイジェルの評価

She captures in pictures is a whimsical nature.
There’s a charming touch to her pictures.
They speak to a certain moment.
彼女の写真は、なかなか捉えられない被写体の本質を写し出す。
彼女の写真には魅力的なタッチがあり、その一瞬が見る人に語りかけてくる。

ロキシーの写真をみたおぐの感想

被写体がふと見せる自然な表情を魅力的に撮るのが上手だと思います。
彼女の写真からは撮影風景までもイメージできます。
おそらくモデルがリラックスできるようなコミュニケーションを取り、モデルの自然体を引き出そうと取り組まれているように感じます。

CHRIS PALERMO(クリス・パレルモ)

NORWALK, CT(コネチカット州ノーウォーク)からやってきた、トラベルフォトグラファー
Chris Palermoの作品が見られるURL:http://www.palermovisuals.com/

クリスのインタビュー抜粋

I really like shooting street style. Stuff and making images out of things that are already there.
ストリート写真をとるのが本当に好きなんだ。すでにそこにあるものがイメージとして完成されているんだ。

クリスに対するナイジェルの評価

Chris has the ability to tell a story with a single moment in the picture.
You see a huge landscape and then all of a sudden in the corner is something quite unexpected something quite colorful and bright and unique.
クリスは一枚の写真にその一瞬から広がるストーリーを伝える能力がある。
広大な風景を見たときに、不意にその写真の一部から予測もできないカラフルで明るくてそして、ユニークな何かを感じ取られるような写真を撮る。

クリスの写真を見たおぐの感想

数名の人物が映し出されたアジアの日常の風景写真から、写し出されている1人1人がそれぞれの生活を生きているリアルさを感じました。
その他の写真についても色使いが秀逸です。かなり独自性の高いこだわりをもって、意図的にインパクトのある写真を撮ることができる方だと思いました。

JAMIYA WILSON(ジャマイヤ・ウィルソン)

JACKSON,MS(ミシシッピ州ジャクソン)からやってきた、ビューティフォトグラファー
Jamiyaの作品が見られるURL:https://www.jamiyawilson.com/

ジャマイヤのインタビュー抜粋

I’m a beauty photographer. Mostly I want a lot of my work to be something that when people look at it actually has meaning to people that actually captivates them.
美しいものを撮るのが私のスタイルです。魅了された人々にとって美しさには意味があるんです。

ジャマイヤに対するナイジェルの評価

Jamiya has a unique skill at capturing a great portrait he knows how to stop a subject in time and capture the intensity of who they are.
ジャマイヤのポートレートを撮る技術は素晴らしい。彼はどのようにカメラにおさめれば被写体の内面を引き出せるかを知っている。

ジャマイヤの写真を見たおぐの感想

ポートレートの写真を見るに、洗練された美しさを切り取るのが上手い印象があります。
ファッション雑誌のように宣伝効果を要求される写真については秀逸な写真を撮れそうですが、人間の内面の弱さやエグさといった生身の表現を要求されるようなテーマが与えられたら、彼にとっては試練となりそうに感じました。

 

SCOTT BORRERO(スコット・ボレロ)

SAN FRANCISCO, CA(カリフォルニア州サンフランシスコ)からやってきた、コマーシャルフォトグラファー
Scott Borreroの作品が見られるURL:https://www.instagram.com/scottborrero/

スコットのインタビュー抜粋

I’m a biochemist. I started to realize that that lifestyle wasn’t for me it wasn’t a setting enough and I’m actually bought me a camera a little Canon point-and-shoot and I just fell in love.
僕は生化学者なんだけど、このライフスタイルは自分には向いておらず十分な環境ではないことに気づきました。キャノンのカメラを買って、すっかり写真の世界に恋に落ちました。
※スコットがbiochemistであるという記述は調べても出てこなかったので、もしかしたら聞き取りミスかもしれません・・・。

スコットに対するナイジェルの評価

What stood about Scott to me was his ability to capture a landscape and every one of Scott’s picture I could see that narrative .
スコットの写真は風景を捉える能力がある。スコットの写真はまるで物語を見ているかのような写真ばかりだ。

スコットの写真を見たおぐの感想

一般大衆が求める写真が何なのかを熟知している方だと感じました。
「こう撮ればウケが良い」を狙って写真に収める能力が高そうなので、撮る目的が明確であれば、オールマイティに良い写真を撮りそうだと思いました。

ANDREW KEARNS(アンドリュー・カーンズ)

MILL CREEK,WA(ワシントン州ミルクリーク)からやってきた、ライフスタイルフォトグラファー
Andrew Kearnsの作品が見られるURL:https://andrewtkearns.com/

アンドリューのインタビュー抜粋

If I lose will you still love me, I’m definitely more interested in and do a lot more lifestyle photography.
仮にこのコンペティションで僕が負けたとしても、僕の写真を愛してくれる人がいる自信がある。僕はライフスタイルの写真が好きだし、もっともっと生活を写していきたい。

ナイジェルのアンドリューに対する評価

When I look at Andrews pictures every single shot looks like one massive story. Only the greatest photographers have the ability to take picture after picture after picture.
アンドリューの写真はどの一枚も長編ストーリーを読んでるように感じる。唯一無二の偉大な写真家は、写真の奥の奥まで写し出す能力があるものだ。

アンドリューの写真を見たおぐの感想

光と影の描写を上手く使ってストーリー性を引き立てているように感じます。
ただ単に美しい写真というわけではなく、その場所の歴史や人間味が彼の独自の世界観から描写されています。失礼ながら少し影を感じる方なので、過去のネガティブな経験も武器に上手く写真に組み込んでいそうです。

5人のフォトグラファーが表現するものとは・・・?

今後、約8回(各エピソード前編・後編)に渡り、『TOP PHOTOGRAPHER(トップフォトグラファー)』の感想を綴っていきたいと思います。
今回の冒頭部分のみでも、それぞれの若手写真家たちがどんな特性をもっているのかを垣間見られた気がします。

さあ、コンペティションのテーマからどんな作品が生まれるのか?
この番組から一流の写真が生まれるのか?
ワクワクが止まりません!!!

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