ミュージカル『WICKED(ウィキッド)』For goodの歌詞を和訳したら、とんでもなく奥が深かった!!

こんにちは。ChezLienのおぐです!

最近のんがLet’s study Englishというイベントを企画していて、
その中で「英語にまつわる自己表現タイム」があったので発表内容を公開します。

私はミュージカルが好きで
今回は『WICKED(ウィキッド)』の劇中歌『For good』の歌詞の和訳にチャレンジしました。
そしたら

とんでもなく奥が深かった!!

なので、歌詞について丁寧に解説したいと思います。
英語初心者なので解釈に齟齬があるかもしれないですが、私の感じた世界観という位置づけで表現できればと思います。

それでは、まずは背景からいきましょう。

ミュージカル『WICKED(ウィキッド)』とは?

児童向けの物語としても有名な『オズの魔法使い』のアナザーストーリーとして描かれた作品でミュージカルとしては2003年開幕。以後、世界各国で人気に火が付き歴代ロングランにもランクインされています。

『オズの魔法使い』で主人公のドロシーが退治した西の悪い魔女がなぜ「悪い」魔女となったのか?が『WICKED(ウィキッド)』の話の本筋です。 『WICKED(ウィキッド)』の生みの親グレゴリー・マグワイアは湾岸戦争の報道記事を読んで、独裁者に対して一方的に不義を述べるのではなく、「悪の本質とは何か?」「物事を別の角度から見たときに、悪は本当に悪なのか?」ということを表現しようとしたそうです。そして出来上がった『オズの魔女記』(Wicked: The Life and Times of the Wicked Witch of the West, 1995)の作品をベースにミュージカル化され、世界中で興行収入を塗り替えるほどのビッグな作品となりました。

劇中歌『For good』は涙腺崩壊の超良曲!

『WICKED(ウィキッド)』では、南の良い魔女グリンダと西の悪い魔女エルファバの二人が学生時代の同級生として、犬猿の仲だったところから紆余曲折を経てかけがえのない親友となる過程が描かれています。

『オズの魔法使い』では、グリンダはドロシーを冒険へと導く良い魔女、エルファバはドロシーが退治する悪い魔女としか描かれておらず、立ち位置の違う二人が実は親友だった!という設定だけでもワクワクしますよね。

『For good』は『WICKED(ウィキッド)』の最終局面に歌われます。

ドロシーや街の住人がいよいよ悪い魔女エルファバを倒しにやってきた!というところで良い魔女グリンダがエルファバに逃げるよう説得しにやってきます。

窮地に追いやられている状況を知ったエルファバはグリンダにオズの国の希望を託し、ドロシーに退治される選択をしたところでグリンダが始めに歌い出すのがこの曲。

『For good』を二人で歌い終わった後、グリンダはエルファバの元を去り、二人にとってこれが永遠の別れとなります・・・・。

あ~シーンを思い出すだけで涙腺が崩壊しそう・・・
さあ、ここから和訳チャレンジをしていきます!
今回は1番の歌詞のみチャレンジしましたが、ところどころ私なりの解釈をはさみます。

いよいよFor goodを和訳します!!

一番のみの和訳ですが、とっても良い歌詞です。
拙いかもしれませんが、Let’s チャレンジ!!

I’ve heard it said
that people come into our live for a reason 
bringing something we must learn
and we are led to those who help us most to grow
聞いたことがある。人は大切なことを学ぶため、
そして最も成長させてくれる人のもとへと導かれるために
お互い出会うんだって。

 

those who help us most to grow で「help us grow」ではなく、あえて「most to」を付け加えることで、「出会い」とは自分自身を最大限に成長に導いてくれる人とめぐり合わせてくれているものなのだ、という「出会い」の素晴らしさ・大切さがより一層表現されているように感じます。

If we let them and we help them in return
そして、誰かに与えられた大切なことを、今度は他の誰かにお返ししていくの。

 

意訳しましたが、人との出会いによって生まれたことがあらゆること・人・ものに循環・還元していく様子を表したいのだと思いました。

ここまでの歌詞ですでに人生の教訓を感じます。・・・深いっ!

Well, I don’t know if I believe that’s true
これが真実であるかは分からない。

But I know I’m who I am today because I knew you
だけどこれだけは言える。あなたと出会えたから今の私がある。

 

日本語では「あなたと出会えたから」と訳しましたが、beause I knew youの「knew」を使うことで、グリンダがエルファバと過ごした日々を通じてエルファバのことを深く知っていったバックグラウンドがビシバシ回想されます。和訳ではこの感情がのせられないなと思いました。

Like a comet pulled from orbit as it passes a sun
彗星が太陽に引き寄せられて軌道を変えるように

Like a stream that meets a boulder halfway through the wood
森の木々を抜ける途中で岩にぶつかって流れが変わる小川のように

Who can say if I’ve been changed for the better?
もっとより良くなれたかなんて、誰にも分からない。

But because I knew you I have been changed for good
だけどあなたと出会えたから、私は変ったの。

 

「I have changed」ではなく「I have been changed」で受動態とすることで、エルファバという存在のおかげでグリンダの人となりや人生にどうしようもないくらい多大な影響を与えられたという、エルファバへの存在感の大きさ、感謝や敬意をより一層表現しているように感じました。

 

「changed for good」とすることで、「永遠に変わった(永遠に影響を与えられた)」ことや「より良い方へ変わった(導かれた)」の2つの意味を重ねて表現しているように感じました。

『For good』は、いくつもの大きな選択を乗り越えて全く異なる人生を歩むことになった二人がお互いのためを思って歌う曲です。

人生の変化を彗星や小川に例えていることも詩的ですよね。

どうしようもないくらいの大きな存在によって物事が変化する。
でもその変化は無理やり引き起こされたものではなく、ごく自然に受け入れられる変化であってとても優雅。
そして自然と流れ着いた先に、ただ「今」がある。
「今」を受け入れている在り方と、「今」を与えてくれた親友に対する感謝や思いやりがとても美しく描かれていると感じました。

ミュージカルは奥が深くて面白い!

英単語の選び方や文法の表現方法から
日本語版の歌詞では気づかなかったウィキッドの世界観を新たに発見できました。
For goodがこんなにも深く感動を呼び起こすように作られていたとは!!

いや~、ミュージカルって奥が深い!

英語だけで理解できるようになりたいっ!って強く思いました。

ウィキッド公演の初期に配役されていたエルファバ役イディナ・メンゼルさん(アナと雪の女王のエルサ役でも有名ですよね)とクリスティン・チェノウスさんが時を経て再びスタジオで歌い上げる動画も感動しますので、共有させていただきます。


『WICKED(ウィキッド)』は曲もストーリーも素晴らしく、
何度見ても新しい発見があり、
何度見ても感動が込み上げる素晴らしいミュージカルです。

今回のイベントで和訳チャレンジをしたおかげで、また観に行きたくなりました。

素敵な機会をありがとうございました。

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